「コロナ」より「不安」ドイツ人にとって「最悪のシナリオ」はトランプ再選
2020年10月15日
米国の次期大統領を決める選挙戦は、終盤戦に入った。こうした中、ドイツ社会ではトランプ再選について不安感が強まっている。
10月5日、月曜日。新型コロナウイルスに感染し陸軍病院で治療を受けたドナルド・トランプ米大統領は、入院してからわずか3日後にホワイトハウスに戻った。
彼はテラスの上に立ち、カメラの放列の前で顔を覆っていたマスクを剥ぎ取って見せた。この大仰な仕草により、「新型コロナウイルスなど恐れるに足らない。私はウイルスを克服し、選挙戦に復帰する」というメッセージを全国の有権者に送ったのだ。大統領はツイートの中で、
「ウイルスに生活を支配させるな。表に出よう」
と国民を鼓舞している。
だが米国では、パンデミックの第2波が、今も猛威を振るっている。世界保健機関(WHO)によると、同国では10月10日までに約753万人が感染し、約21万人が死亡した。10月9日からの24時間だけで、約5万4000人の新規感染者が確認され、973人が死亡した。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。