北朝鮮「軍事パレード」に登場した「新型ICBM」狙いと実力
2020年10月15日
10月10日、北朝鮮は朝鮮労働党創立75周年の大規模軍事パレードを挙行した。
このパレードには様々な新型兵器が登場したが、中でも注目を集めたのは新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)である。
従来、北朝鮮が保有する最大の弾道ミサイルは2017年11月に試射された「火星-15」であったが、問題の新型ICBMはそれをさらに凌ぐ巨大なものであった。
現時点での暫定的な推定値によると、同ミサイルの全長は24~26メートル前後と、「火星-15」(全長約21メートル)に比べて3~5メートル長く、直径も2.5メートル程度(「火星-15」は2メートル内外)になったと見られている。
ノズル部分にはカバーが掛かっていたので、推進方式に関する推定が難しいが、外部のケーブル配置などからして2段式と見られている。固体燃料で大陸間射程を狙うと、3段式とするのがセオリーなので、過去の「火星シリーズ」に連なる液体燃料式であろう。
おそらく、昨年12月に東倉里(トンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場で試験された新型液体燃料ロケットエンジンを搭載しているのではないだろうか。
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