北朝鮮「軍事パレード」に登場した「新型ICBM」狙いと実力

執筆者:小泉悠 2020年10月15日
タグ: 北朝鮮
エリア: アジア
軍事パレードに登場した新型ICBM(C)EPA=時事

 

 10月10日、北朝鮮は朝鮮労働党創立75周年の大規模軍事パレードを挙行した。

 このパレードには様々な新型兵器が登場したが、中でも注目を集めたのは新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)である。

 従来、北朝鮮が保有する最大の弾道ミサイルは2017年11月に試射された「火星-15」であったが、問題の新型ICBMはそれをさらに凌ぐ巨大なものであった。

 現時点での暫定的な推定値によると、同ミサイルの全長は24~26メートル前後と、「火星-15」(全長約21メートル)に比べて3~5メートル長く、直径も2.5メートル程度(「火星-15」は2メートル内外)になったと見られている。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
小泉悠(こいずみゆう) 東京大学先端科学技術研究センター准教授 1982年千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。民間企業勤務を経て、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所客員研究員として2009年~2011年ロシアに滞在。公益財団法人「未来工学研究所」で客員研究員を務めたのち、2019年3月から現職。専門はロシアの軍事・安全保障。主著に『軍事大国ロシア 新たな世界戦略と行動原理』(作品社)、『プーチンの国家戦略 岐路に立つ「強国」ロシア』(東京堂出版)、『「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略』(同)。ロシア専門家としてメディア出演多数。
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