アメリカ目指す中米・アフリカ移民の命懸け「現代版・出エジプト記」

『エクソダス―アメリカ国境の狂気と祈り―』筆者・村山祐介氏インタビュー

執筆者:村山祐介2020年10月17日
国境の「壁」建設現場で、収容施設への移送を待つエルサルバドル移民(C)AFP=時事

 

 北米大陸を横断する約3200キロのアメリカ・メキシコ国境地帯では、毎年300体前後の遺体が見つかるという。ある者は「壁」から落ち、ある者は川で溺れ、ある者は砂漠で白骨と化す。いずれも命懸けで国境を越えようとし、息絶えた移民たちだ。

 4年前、ドナルド・トランプの登場とともに世界の関心事となった「移民と壁」の問題は、新型コロナ禍での封鎖措置により一層深刻度を増している。

 一体彼らはどこから、なぜやってくるのか。

 その足跡を辿ったのが、ジャーナリストの村山祐介氏だ。

今現在は米大統領選の取材をしている村山氏

 朝日新聞の「GLOBE」に在籍していた2017年8月から2019年3月まで3回に分けてアメリカ、メキシコ、ホンジュラス、コロンビアなど7カ国を現地取材し、その報道が評価されて「2019年度ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。今年からフリーとなった。

 10月16日に発売された初の著書『エクソダス―アメリカ国境の狂気と祈り―』(新潮社)は、当時の報道に大幅加筆したものだ。

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