深夜の平壌「涙ぐんだ金正恩」と「怪物ICBM」の矛盾(下)
2020年10月20日
10月10日午前零時から始まった、朝鮮労働党創建75周年記念の軍事パレード。ここで最も注目を集めたのが、最後に登場した片側車輪11個の移動発射台に載せられた、超大型の新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)であった。
その前に登場した、2017年11月に発射実験が行われたICBM「火星15」は、片側車輪9個の移動発射台に載せられたもので、明らかにこれより長く、直径も太くなっていた。
「怪物ICBM」という「新たな戦略兵器」
「火星15」は長さが約21メートル、直径約2メートルとみられている。片側の車輪の数が9個から11個に増えたことから単純計算すると、新型ICBMの長さは25メートルを超えるものになってしまう。
しかし、新型ICBMのタイヤの配置がやや不均衡で、タイヤとタイヤの間隔が「火星15」よりも狭いようにみえた。韓国の『聯合ニュース』は長さを「23~24メートル」と推定した。また直径も太くなり、2.3メートルから2.4メートルと推定している。
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