アマゾンの物流倉庫の前で、新型コロナウイルス対策のため施設の閉鎖などを訴える従業員 (C)AFP=時事

 

森健:横田さんの取材は、自分の目と鼻と耳で確認していくという手法で一貫しているなと思います。今回のレポートのタイトルにも入っている「潜入」って強烈な言葉ですが、要するに、横田さん自身が疑いの目を持ちつつリアルな現実を知りたい、ということですね。自分の取材スタイルについていろいろ言われることをどう思いますか。

「アマゾン潜入」の「裏側」

 

横田増生:潜入の一番いいところは、フィルターなしで見ることができる。取材を申し込んで物流センターに行っても、見せてくれるところは限られてくる。潜入の場合は、そういう制約なく全部見られる。

 アマゾンの場合だと、物流センターの規模であったり、指示の無茶苦茶加減であったり、仕事中に何キロ歩くなど絶対に教えてくれない。1日で構内を20キロ実際に歩くと足がどのくらいしんどいかということを実感できるのは一番大きいですね。

 まあ、嫌いじゃないというのもありますね。1回やってみて、いろんなものを見てからの方が書きやすいといえば書きやすい。

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