【特別対談】「潜入取材」だからこそ分かるリアルな現実(下)

執筆者:横田増生
執筆者:森健
2020年10月27日
アマゾンの物流倉庫の前で、新型コロナウイルス対策のため施設の閉鎖などを訴える従業員 (C)AFP=時事

 

森健:横田さんの取材は、自分の目と鼻と耳で確認していくという手法で一貫しているなと思います。今回のレポートのタイトルにも入っている「潜入」って強烈な言葉ですが、要するに、横田さん自身が疑いの目を持ちつつリアルな現実を知りたい、ということですね。自分の取材スタイルについていろいろ言われることをどう思いますか。

「アマゾン潜入」の「裏側」

 

横田増生:潜入の一番いいところは、フィルターなしで見ることができる。取材を申し込んで物流センターに行っても、見せてくれるところは限られてくる。潜入の場合は、そういう制約なく全部見られる。

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執筆者プロフィール
横田増生 ジャーナリスト。1965年、福岡県生まれ。関西学院大学を卒業後、予備校講師を経て米アイオワ大学ジャーナリズムスクールで修士号を取得。1993年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務め、1999年よりフリーランスに。2017年、『週刊文春』に連載された「ユニクロ潜入一年」で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞(後に単行本化)。著書に『アメリカ「対日感情」紀行』(情報センター出版局)、『ユニクロ帝国の光と影』(文藝春秋)、『仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』(小学館)、『ユニクロ潜入一年』(文藝春秋)、『潜入ルポ amazon帝国』(小学館)など多数。
執筆者プロフィール
森健 ジャーナリスト、専修大学文学部非常勤講師。1968年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。在学中からライター活動をはじめ、科学誌、経済誌、総合誌で専属記者を経て独立。2012年、『「つなみ」の子どもたち』(文藝春秋)と『つなみ 被災地の子ども80人の作文集』(企画、取材。文藝春秋)で第43回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2015年、『小倉昌男 祈りと経営』(小学館)で第22回小学館ノンフィクション大賞受賞。2017年、同書で第1回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞、ビジネス書大賞2017で審査員特別賞を受賞。著書に『人体改造の世紀』(講談社)、『天才とは何か』(数研出版)、『グーグル・アマゾン化する社会』(光文社)、『ビッグデータ社会の希望と憂鬱』(河出文庫)ほか。
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