投票所で聞いた「激戦州ミシガン」有権者の声

執筆者:横田増生2020年12月1日
投票所となったミシガン州の教会(筆者撮影、以下同)
 

 11月3日――大統領選挙当日の天気は秋晴れ。午前中の気温は華氏47度(8℃)で、午後には64度(18℃)まで上がるという。1日中外で取材する身としてはありがたい。

 向かったのは、私の住むミシガン州のアパートから車で5分のところにある、地元の教会を使った投票所だった。

バイデンに投票したロバート・フルーク(63)

 最初に話を聞いたのはロバート・フルーク(63)。自動車産業で働き、今は引退の身だという。

 私が名刺を差し出しても受け取ろうとしなかったので、取材拒否なのかと思っていたら、新型コロナウイルスに対する用心から受け取らないが、ソーシャルディスタンシングをとって話をするなら構わない、と言う。

「(ジョー・)バイデンに投票したよ。候補者の人柄が最大の要因だったね。バイデンは、(ドナルド・)トランプと違ってまともだから投票したよ。トランプだって? ヤツはとても正気とは思えない(crazy)からね。政党で言うと民主党支持者だ。この4年間のトランプ政権は本当にひどかった。それも、今日で終わってくれることを願っているよ。そうなる確率? そうだなぁ、60%ぐらいかな。結果が出るまで祈るような気持ちだよ」

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。