サウジマネー「新ツアー」対抗で米欧ツアー「提携」という常在戦場
2020年12月2日

タイガー、マキロイらトッププロにはすでに新ツアーからの誘いが(中央はメジャー「全米プロ」覇者ジャスティン・トーマス=27=)(C)AFP=時事
サンクスギビング明けの11月27日(米国時間)、米PGAツアーが欧州ツアーと戦略的な提携関係を結ぶことを発表した。
これは、欧州ツアーのTV制作やウェブコンテンツ制作を行う「欧州ツアープロダクション」の株式を米ツアーが取得し、米ツアーのジェイ・モナハン会長が欧州ツアーの理事会のメンバーに加わること、ツアーの日程や賞金、ポイント配分、試合出場の条件に関しても米欧両ツアーが協力体制を取っていくといった内容の、いわば部分的な提携である。
欧州ツアーのキース・ペリー会長は、
「ゴルフ界にとって、この提携は歴史的な瞬間だ。私たちはたくさんのシナジーを見出した」
と喜びのコメントを出した。
米ツアーのモナハン会長も、
「私たちの協力体制がより強固になっていくことに興奮を覚える。男子プロゴルフ界とファンのために、頑張っていきたい」
と意気込みを語った。
近年、欧州ツアーの台所は「火の車」だと言われ、そこにコロナ禍が輪をかける形になり、欧州ツアーの先行きは「風前の灯だ」とも言われていた。
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