メラニア夫人とともにジョージア州に降り立ったトランプ大統領。どこか憔悴した表情にも見えるが……(C)AFP=時事
 

 ドナルド・トランプ大統領は12月5日、大統領選挙後初めてとなる国内の遊説先として、深南部(ディープサウス)のジョージア州を選んだ。

 同州では1カ月足らず先の1月5日に、同州選出上院議員選挙の2つの決選投票が予定されている。デビッド・パーデュー氏、ケリー・ロフラー氏という2人の共和党現職のいずれかが勝利を収めれば、1月3日に招集される第117議会(~2023年1月3日)で共和党は過半数を上回る51議席を確保することになり、引き続き上院での多数党の立場を維持することができるのである。

 トランプ大統領のジョージア州訪問の前日12月4日には、マイク・ペンス副大統領も2人の共和党現職を支援する目的で同州入りしており、共和党はジョー・バイデン次期政権や議会民主党の独走を阻止せんがため、2議席死守に懸命となっている。

 だが、ジョージア州を訪れたトランプ大統領は、パーデュー、ロフラー両議員の勝利を支援することよりも、むしろ、大統領選挙での大規模な不正選挙という自らの訴えを全面に出しつつ、同州の大統領選挙結果を覆すことに依然懸命となっている。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。