審議会の様子。岩瀬さんはリモートで参加しているため会場にはいない(経産省公開の動画より)
 

 はからずも「石油・天然ガス小委員会」(石天小委)委員を委嘱され、12月8日、筆者としては初めての会合に臨んだ。「石天小委」は、経済産業省資源エネルギー庁の審議会「総合資源エネルギー調査会」の4分科会の1つ「資源・燃料分科会」の下に位置するものだ。

 本会合の主目的は、10月26日に菅義偉総理が「2050年温室効果ガス排出ネットゼロ(カーボンニュートラル)」を宣言したこともあり、(1)エネルギーセキュリティの観点から見た石油・天然ガスの安定供給確保と、(2)我が国及び世界のカーボンニュートラル実現、に向けた課題整理と方向性を議論することで、来年発表予定の「第6次エネルギー基本計画」策定作業の一部をなすことになる。

「石天小委」としてはほぼ1年ぶり、12回目の開催だが、冒頭、事務局である資源エネルギー庁資源・燃料部から、『2030年/2050年を見据えた石油・天然ガス政策』と題する分厚い資料に基づき概括説明がなされた。

 そして、各委員(委員長含め10名)およびオブザーバー(10名)からそれぞれ総括意見陳述がなされたのだが、筆者は委員の1人である『日本テレビ』報道局解説委員宮島香澄氏の「エネルギーはニュースにならないんです」というコメントに考えさせられてしまっている。

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