新たな「恥辱の日」となった「2021.1.6」

執筆者:横田増生2021年1月12日
トランプ信者に「占拠」され、閃光弾が飛び交い「戦場」と化した議事堂(筆者撮影、以下同)
 

 私がワシントンDCにある米連邦議事堂の裏玄関に到着したのは、1月6日の午後3時半過ぎのこと。

 ジョー・バイデンが1月20日の新大統領就任式の時、演説をするために作られた議事堂の左右に急ごしらえされた座席は、トランプ信者で埋まっていた。裏門の周りには、ざっと1000人近い信者が詰めかけて身動きも取れないほどだった。

 10分ほどかけて少しずつ歩を進め、裏門から5メートルのあたりまで何とかたどり着けた。

 人々は、2、3人が通れるほどの狭い裏門の周りに集まり、国会議事堂へ突入しようと試みるが、そこでは警官隊が押し返しており、一進一退が続く。

トランプ大統領の「呼びかけ」に応じた信者たちで埋め尽くされている

 それより簡単に侵入する方法は、裏玄関の左手にある窓だった。私が到着した時にはすでに2枚の窓のうち1枚が壊されていたが、やがて2枚とも壊され、暴徒と化したトランプ信者が次々に突入していった。

 トランプ信者たちは、警官に向けてペットボトルや飲料水の缶、木切れなどを投げ込む。激しく揉み合っていた。

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