1月20日のトランプ

執筆者:藤原朝子2021年1月21日

1月20日のトランプ

 トランプは20日正午、フロリダで第45代米大統領の任期を終えました。朝、予定より遅れてホワイトハウスを出発し(フォックスニュースの映像)、午前8時半頃アンドリューズ空軍基地に到着。家族ほか約200人の支持者が見守るなか(ポリティコの写真)、最後のスピーチをした後(ポリティコの映像)、フランク・シナトラの「マイウェー」が演奏されるなかフロリダへと飛び立って行きました(ニューヨークタイムズの映像)。

 最後のスピーチでは、「なんらかの形で戻ってくる」と言いましたが、多くのテレビ局はすぐに、ワシントン市内でバイデン次期大統領と議会幹部が出席する教会の礼拝(ニューヨークタイムズ)へとカメラをスイッチ。4年間全体がめちゃくちゃでしたが、この2カ月の悪あがきがひどすぎて、誰もが「早くおしまいにして」と願う最後をみずから招くことになりました。

 なお、先週末に下院で可決されたトランプの弾劾決議は、民主党が多数派となった上院に送られ、弾劾裁判が始まる見通しです。共和党のマコーネル上院院内総務は6日の暴動に激怒し、以後、トランプと一切口を聞いておらず(ニューヨークタイムズ)、共和党議員たちに自らの良心に従い投票するよう促しているとのこと。3分の2の賛成票で有罪となれば、トランプは2度と政界に復帰できなくなります。

 

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