2度目の弾劾訴追が「トランプ前大統領」「共和党」に及ぼす影響
2021年1月21日
激動のトランプ政権の4年間がついに終わった。
ドナルド・トランプ「前」大統領は、2020年大統領選挙について、自らの地滑り的勝利であったにもかかわらずペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシン、アリゾナ、ジョージアといった「激戦州」において民主党による大規模な不正選挙が行われて選挙結果が奪われたと、具体的根拠を示さずに訴え続け、敗北を受け入れることなくホワイトハウスを去った。
離任する大統領としては、1869年のアンドリュー・ジョンソン大統領(民主党)以来152年ぶりに新大統領の就任式に出席せず、ワシントン近郊のメリーランド州にあるアンドリューズ空軍基地から最後の大統領専用機エアフォースワン搭乗で、自身の別荘「マール・ア・ラーゴ」があるフロリダ州へと向かった。
米国史上初めて
周知の通りこの2週間前の1月6日、米議会上下両院合同本会議で大統領選挙の大統領選挙人による投票結果を確定する手続きが行われていた。トランプ大統領(当時)はジョー・バイデン前副大統領の勝利を確定する手続きを阻止すべく首都ワシントンに集結していた多数のトランプ支持者に対し、米連邦議会議事堂に集結するよう訴え、呼応した支持者が議事堂に突入、占拠するという米国政治史上前代未聞の事件が発生した。
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