日本は地形・地質・気候的に「着床式」ではなくこうした「浮体式洋上風力発電」にするしかないが、果たしてそのコスト、得られる電力は……(写真はイメージ)
 

 この数日、洋上風力関連のニュースが立て続けに飛び込んできている。

 まず、スコットランド沖合で洋上風力発電事業を進めているスウェーデンの開発業者が、すべてのタービン(wind turbine=風車)内にトイレを設置することにした、という(『re.NEWS.BIZ』2021年1月25日「Vattenfall invests in in -turbine toilet」Vattenfall invests in in-turbine toilets - reNews - Renewable Energy News)。

 タービンで作業をしているスタッフが、毎回11~16メートルの縄梯子を上ってトイレのある船へと往復するのは危険だから、というのだ。実際に落下事故が起きているらしい。

 実務を行っている現場には、いろいろな問題があるものだ。

 続いて、英蘭大手「ロイヤル・ダッチ・シェル」(シェル)がアイルランド南岸沖の「浮体式洋上風力発電」事業の51%を取得した、というニュースが目についた(2021年1月27日)。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。