三菱地所は丸の内・横浜エリアのビルで使う全電力を再生可能エネルギー由来に切り替える(写真は丸の内オフィス街)

 

「再エネ由来の電力」って、何なのだろう?

 なぜ「再エネ電力」ではないのだろうか。

三菱地所、ビル電力を脱炭素 丸の内・横浜、再エネ由来に 22年度までに」と題する『朝日新聞デジタル』(2021年1月21日付)の記事を読んで、筆者は首を傾げた。

 そもそも電気(=電力)には色がついているわけでもないし、匂いがするわけでもない。

 送配電線を通じて各家庭や事務所・工場などに供給される電力を、電源燃料別にこれは石炭火力、こちらはLNG(液化天然ガス)火力からのもの、そしてこれが太陽光発電などと識別することができるのだろうか?

 疑問に思った筆者は関連ニュースを検索し、初めて「トラッキング付FIT非化石証書」なるものを知った。

 同じニュースを報じている『Impress Watch』によると「三菱地所」が「導入する再エネ電力は『生グリーン電力』及び『トラッキング付FIT非化石証書』を併用」しているのだとか(「三菱地所、丸の内・横浜ビル19棟の全電力を再エネに」2021年1月21日)。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。