
「OPECプラス会合」は謎の多い内容となった(OPEC公式ツイッターから)
3月5日(金)、朝からずっと考え込んでいる。
なぜ、こうなのか?
で、これからどうなる?
答えが出ないまま、本稿を書き出している。ストーリーが思いつかないまま書き出すなんて、まるで小説ではないか!
いや、石油市場の「現在」と「明日」を談ずるのに、オルタナティブ・ファクツを並べるわけにはいかないだろう。本物のファクツは何か、考えてみよう。
これまでに報じられているのは、次のようなことだ。
2021年3月3日(水)および4日(木)にテレビ会議形式で開催された「OPECプラス」会合は、4月の協調減産を「ほぼ3月横並び」とすることで合意した。
正確に言うと、ロシアとカザフスタンは合計15万BD(バレル/日)の増産(減産緩和)が許容されるが、他の国はすべて3月と同じで、サウジアラビア(サウジ)も2月、3月限定で行うとしていた100万BDの自主減産を4月は継続する、というのだ。
5月以降については、4月1日に協議することとした由。
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