市場予測を裏切る「OPECプラス」決定の真意は何か

油価急上昇だがベア要因も消えず

執筆者:岩瀬昇 2021年3月8日
エリア: 中東 北米
「OPECプラス会合」は謎の多い内容となった(OPEC公式ツイッターから)

 

 3月5日(金)、朝からずっと考え込んでいる。

 なぜ、こうなのか?

 で、これからどうなる?

 答えが出ないまま、本稿を書き出している。ストーリーが思いつかないまま書き出すなんて、まるで小説ではないか!

 いや、石油市場の「現在」と「明日」を談ずるのに、オルタナティブ・ファクツを並べるわけにはいかないだろう。本物のファクツは何か、考えてみよう。

 これまでに報じられているのは、次のようなことだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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