「日米2+2」――米中アンカレッジ会談へと続く道のりの最初の一歩だった(左からオースティン米国防長官、ブリンケン米国務長官、岸防衛相、茂木外相)(C)時事

 

「日米2+2」で確認された、中国対抗のための関係強化。また米国は、対北朝鮮政策が決定するまでは「刺激しない」姿勢を見せる。一方北朝鮮は、「米国無視」の談話を……。

 米国のアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官は日韓訪問を前にした3月14日、『ワシントン・ポスト』に共同で執筆した「米国のパートナーシップは世界中の『力の乗数』だ」と題された寄稿で、

「力を集結すればわれわれは強くなる」

 と強調し、中国に対抗するには日本や韓国などの同盟国との連携が必要だと訴えた。

「中国は力を行使して思い通りにすることをいとわない」

 寄稿は、

「私たちの同盟は、私たちの軍隊が『力の乗数(force multipliers)』と呼ぶものだ」

「それらがない場合よりもはるかに多くのことを達成することができる」

 とした。「力の乗数」とは、同盟が力を合わせることで力を倍加できるというものだ。

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