3月25日に北朝鮮が発射した弾道ミサイル[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

3月25日に北朝鮮が発射した2発の弾道ミサイルは、「弾頭2.5トン」という性能面と、「核武力の全面的高度化」という政治面での脅威をまざまざと見せつけた。これに日米韓はどう対応したのか――。

『ワシントン・ポスト』は3月23日、北朝鮮が3月の第3週末に複数の短距離ミサイルを発射した、と報じた。これに対し、米国防総省のジョン・カービー報道官は同日の記者会見で、『ワシントン・ポスト』の報道について「現時点で何も言うことはない」と述べ、確認を避けた。

北朝鮮、巡航ミサイル2発を発射

『共同通信』によると、米政府高官は、北朝鮮が行った実験は「通常の軍事活動」で、弾道ミサイル発射を禁じた国連安全保障理事会の制裁対象になるものではない、と述べた。一方、ジョー・バイデン大統領も同日、ホワイトハウスで記者団に、

「よくあることだ。別に変わったことはない」

 と述べ、新たな挑発ではないとの見方を示した。

 その後、韓国メディアは合同参謀本部関係者がバックグラウンドブリーフィングで、北朝鮮が3月21日午前、平安南道温泉郡付近から黄海へ向けて短距離の巡航ミサイル2発を発射したと明らかにした、と報じた。

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