コロナ後のバイデン政権「高圧経済」は何をもたらすのか?
2021年5月11日

アメリカ雇用計画についてスピーチするカマラ・ハリス副大統領。同計画は白人ブルーカラー層の取り込みにもつながる (C)AFP=時事
「個人的に知っている人の中でもっとも不幸な人物は誰か、もっともひどい目にあった人物は誰か、と問われたら、わたしはジョー・バイデンと答えるだろう。一方で、個人的に知っている人のなかでもっとも幸運な人物は誰か、信じられないほどすばらしい目にあった人物は誰か、と問われたら、ジョー・バイデンと答える」
これはバイデン氏の上院議員時代以来の腹心であり、古い友人でもあるテッド・カウフマン元上院議員の証言だ(『バイデンの光と影』エヴァン・オスノス:著/矢口誠:訳/扶桑社刊)。
よく知られている通り、バイデン氏は家族愛が強い人物である。しかし家族運には恵まれず、最初の妻と長女を交通事故で失っている。45歳のときに脳動脈瘤の手術を受けて、生死を彷徨ったこともある。6年前には、最愛の長男が脳腫瘍のために先立っている。
「強運」の新大統領の下で
他方、バイデン氏は非常に若くして上院議員に当選し、36年にわたって議席を保持し、外交委員長や司法委員長などの要職を重ねた。オバマ政権の副大統領を2期8年勤め上げた。そして2020年選挙で生涯3度目の大統領選挙に出馬すると、史上最高得票数を獲得して、現職のドナルド・トランプ大統領を打ち破ることに成功した。
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