朝鮮労働党中央軍事委員会第8期第1回拡大会議での金正恩党総書記(『労働新聞』HPより、以下同)

 北朝鮮メディアは2月25日、朝鮮労働党中央軍事委員会第8期第1回拡大会議が同24日、金正恩(キム・ジョンウン)党総書記の指導の下で、党本部で開かれたと報じた。

「軍の規律確立」要求

 党中央軍事委員会が開催されるのは昨年9月以来約5カ月半ぶりで、第8回党大会開催後では初めてだった。第8回党大会で改選された党中央軍事委の新メンバーによる、最初の会議であった。

 会議では「人民軍指揮メンバーの軍事・政治活動と道徳生活において提起される一連の欠点」が指摘され、「人民軍内に革命的な道徳規律を確立するための問題」が討議された。

 金党総書記は、

「人民軍内に革命的な道徳規律を確立するのは単なる実務的問題ではなく、人民軍の存亡と軍建設と軍事活動の成敗に関わる運命的な問題である」

 と語り、軍の新世代の指揮メンバーの政治意識と道徳観点を確立するための、教育と統制を強化すべきであるとした。

 金党総書記が軍内部の規律確立と思想教育を強調したことは、それだけ軍内部の規律や思想教育に緩みがでていることを示唆するものとみられた。

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