あらゆるものが繋がる6G(写真はイメージです)@ Imaging L

 

 2030年代の未来都市を走る空飛ぶクルマ。その実用化には車体の離着陸、バッテリーの長時間駆動、安全な自動運転システムなどさまざまな技術が必要だ。インターネットへの常時接続もその1つ。万全な自動運転システムがあっても、接続が途切れたり遅れたりすれば事故に発展してしまう。大量のデータを速く、遅延なく、走行中のすべてのクルマと、それも空中で通信する技術が欠かせない。

 スマートフォンなどの移動式デバイスをネットに接続させている移動通信システムは現在、5G(第5世代)のサービスが始まったばかりだが、空飛ぶクルマが実用化されるのはさらにその次の6G(第6世代)の時代だと言われている。

 5Gの10倍の「超高速・大容量」(100GB/秒)、「超低遅延」(End-to-Endで0.001秒以内)、「多数同時接続」(1000万デバイス/平方キロ)によってあらゆるものが当たり前のようにインターネットに繋がる6Gの世界――それはどのような未来なのだろうか。

地球がまるごとエリア化

「ミスター5G」とも呼ばれる永田氏

「5Gと6Gの違いの1つは、通信エリアカバー率100%を目指そうとしていることです」

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