安倍を怒らせた岸田・甘利の「比例中国ブロック名簿」

執筆者:フォーサイト編集部2021年10月20日
選挙戦初日に福島で遊説した岸田首相(C)時事

 

 「あまりにヒドイ」

 10月18日に発表された自民党の比例名簿を見た安倍晋三元首相は、こう怒りをあらわにしたという。

 この日、岸田文雄首相と甘利明幹事長、遠藤利明選対委員長が党本部にこもって作成した比例名簿では、安倍氏が2017年の総選挙で自民・中国ブロックの単独比例候補として一本釣りし、当選させた杉田水脈氏の順位が、前回の17位よりも下の19位に落ちていたのだ。

「発表に先立つ16日、安倍氏のお膝元で杉田氏も所属する自民党山口県連は、遠藤氏宛に要望書を提出し、杉田氏を中国ブロックの名簿上位に載せるよう求めていた。ところが杉田氏は小選挙区との重複立候補者16人と比例単独候補の新人2人に続く19位。

 さらに、安倍チルドレンの1人である上野宏史氏も北関東ブロックの35位と前回(南関東で32位)よりも下位で処遇された。これに安倍さんはご立腹なのです」(党幹部)

山口県連が出した異例の要望書

 もっとも、山口県連の要望が何ら叶わなかったわけではない。

 比例中国ブロックの名簿からは、そこにあるはずの名前が消えていた。山口3区の公認争いの結果、引退を表明した二階派の河村建夫元官房長官の長男、健一氏だ。

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