さらなる絶対化へと進む「国父」「金正恩主義」の登場:執権10年「人民的首領」への道
2021年12月18日
今年5月14日付の党機関紙『労働新聞』に「人民の忠僕の党」と題された、董泰官(トン・テグァン)記者執筆の「政論」が掲載された。董泰官記者は『労働新聞』を代表する「政論」の執筆者である。
「世紀の太陽、人民の首領」
この「政論」は、朝鮮労働党が「母なる党」であるためには「人民の忠僕の党」でなければばらないと訴えながら、
「人民に対する滅私奉仕を畢生のいちずな心に刻んだ人民的首領である総書記だけが闡明できる高貴な呼び名である。それは偉大な金正恩時代を象徴するもうひとつの激動的な時代語であり、総書記が導く朝鮮労働党の真の姿、栄光に輝く戦闘的な旗印である」
と、金正恩(キム・ジョンウン)総書記を「人民に対する滅私奉仕を畢生のいちずな心に刻んだ人民的首領」と表現した。その上で金正恩氏が、
「私の思想はいくら展開しても人民の忠僕にならなければならないということ、それ以上のものは出てこない」
と懇切に述べたとし、
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