さらなる絶対化へと進む「国父」「金正恩主義」の登場:執権10年「人民的首領」への道

執筆者:平井久志 2021年12月18日
タグ: 北朝鮮
エリア: アジア
12月1日の党中央委員会第8期第5回政治局会議で、同月末の中央委総会開催を決定した。金正恩党総書記(中央)はどんな報告をするのか(『労働新聞』HPより)
祖父・金日成主席以来の「首領」の呼称。「革命的」ではなく「人民的」だというが、それに値するだけの実績は見当たらない。それでも「オボイ(慈父)」と仰がれる金正恩党総書記、この10年をどう総括するのか――。

 今年5月14日付の党機関紙『労働新聞』に「人民の忠僕の党」と題された、董泰官(トン・テグァン)記者執筆の「政論」が掲載された。董泰官記者は『労働新聞』を代表する「政論」の執筆者である。

「世紀の太陽、人民の首領」

 この「政論」は、朝鮮労働党が「母なる党」であるためには「人民の忠僕の党」でなければばらないと訴えながら、

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カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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