官房長官時代から沖縄問題を担当し、「辺野古が唯一」の姿勢をとった(沖縄県国頭村の漁港で軽石被害の説明を受ける菅氏[手前右から2人目]=21年12月5日) ⓒ時事

 今年の沖縄は選挙イヤーとも言われるほど重要選挙が目白押しだ。その初戦となる名護市長選挙の投開票が1月23日に行われ、自民・公明の両党が推薦する現職の渡具知武豊氏(60)が当選した。

 名護市といえば、米軍普天間飛行場の移設先として政府が埋め立て工事を進める辺野古地区がある。「新たな基地はいらない」と移設反対を訴えた相手候補に5000票あまりの差をつけての勝利に、自民党の茂木敏充幹事長は「選挙イヤーの最初の大切な選挙で大きな勝利を飾ることができた」と声を弾ませた。

 茂木氏は今回の選挙に並々ならぬ関心を寄せてきた。昨年11月に幹事長に就任するや早々に名護市に入り、渡具知氏が公約に掲げた中心市街地の再開発構想について現地を視察し、全面的なバックアップを約束した。選挙期間中はオミクロン株の拡大で自らの沖縄入りこそ見送ったが、党本部の職員を応援に派遣。名護市内の企業に自ら電話して渡具知氏への支援を要請し続けた。

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