3月11日に報じられた、金正恩党総書記の西海衛星発射場視察(写真)までは、「軍事偵察衛星発射」というカモフラージュがあったのだが(『労働新聞』HPより)

 韓国の『聯合ニュース』は3月27日、韓国軍と韓国政府の複数の消息筋の話として、米韓当局は北朝鮮が3月24日に発射したミサイルを分析した結果、発射されたのは「火星17」ではなく、2017年に発射実験に成功した「火星15」であると結論付けた、と報じた。しかし、日本政府や韓国の情報機関は、現時点ではこの見解に同意しておらず、見方は分かれたままである。

韓国軍当局は「火星15」発射と分析

『聯合ニュース』によると、赤外線熱探知センサーを搭載した偵察衛星などで確認した結果、24日に発射されたミサイルの1段目のエンジンノズルの数が「火星15」と同じ2個だったとした。前回述べたように、「火星17」のエンジンノズルは4個である。

 さらに、1段目エンジンの燃焼時間も「火星15」とほぼ同じだったとした。

 韓国軍当局は「火星15」の弾頭部分の重量を軽減した上で発射したために、最高高度6248.5キロ、飛距離1090キロとなったと見ている。

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