FP誌・FA誌が揃って報じた「中国限界論」

Foresight World Watcher's 4Tips

執筆者:フォーサイト編集部2022年4月15日
中国リスクを客観的に捉えよ(C)gui yong nian/stock.adobe.com

 

 今週もお疲れ様でした。上海のロックダウンが大きなニュースになり、生活に支障を来した市民が中国共産党幹部を路上で批判する動画までが報じられる今、あらためて頭に浮かぶのは、イアン・ブレマー率いる米ユーラシア・グループが1月に発表した2022年の「世界の10大リスク」。10大リスクのうち2つが中国関連で、トップが「中国のゼロコロナ政策の失敗」、4位が「秋に共産党全国代表大会を控える中国の国内重視」でした。

 そこで今週は「フォーリン・ポリシー(FP)」と「フォーリン・アフェアーズ(FA)」という米国の2大外交専門誌において出揃った“中国限界論”を紹介。

 新たな1週間を迎える前に、フォーサイト編集部が週末に熟読したい海外メディアの記事4本、皆様もよろしければご一緒に。Hope you have a great weekend!

The Dangers of China's Decline【 Hal Brands/Foreign Policy/雑誌版2022年春季号・オンライン版4月15日付】

The Age of Slow Growth in China【Daniel H. Rosen/Foreign Affaris/4月15日付】

 片やFP誌は、米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究所教授のハル・ブランズによる「中国衰退のさまざまな危険」を雑誌版の春季号に掲載(同誌サイトでの発表は4月14日付)、片やFA誌のサイトには、米ロディウム・グループ創立パートナー、ダニエル・H・ローゼン「中国の低成長時代」が4月15日付で登場した。

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