マネーから読み解く2022年の世界(上)

執筆者:滝田洋一 2022年2月15日
 
日本株高にもつながった「コロナ・バブル」はいつまで続く? 米FRBの政策転換、米中「新冷戦」など、2022年グローバル経済の注目点をピックアップ。株式、債券など金融資産への影響も分かりやすく解説します。

*この記事は1月7日に行われた講演内容をまとめたものです。各データは同日時点の数値に基づきます。

西村博一(フォーサイト編集長):本日は『日本経済新聞』編集委員、『テレビ東京』「ワールドビジネスサテライト」の解説キャスターとしてもお馴染みの滝田洋一さんに、「マネーから読み解く2022年の世界」をテーマにお話しいただきます。

 新型コロナウイルス感染症拡大による経済へのダメージを緩和するために、各国政府や中央銀行が行ってきた積極的な財政出動と金融緩和は、「コロナバブル」とも呼ばれる世界的なカネ余り状況を生み出しました。特にアメリカは、ジャネット・イエレン財務長官が掲げた「高圧経済」の旗印の下、積極的な景気刺激を続けてきました。

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執筆者プロフィール
滝田洋一(たきたよういち) 1957年千葉県生れ。日本経済新聞社特任編集委員。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」解説キャスター。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了後、1981年日本経済新聞社入社。金融部、チューリヒ支局、経済部編集委員、米州総局編集委員などを経て現職。リーマン・ショックに伴う世界金融危機の報道で2008年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。複雑な世界経済、金融マーケットを平易な言葉で分かりやすく解説・分析、大胆な予想も。近著に『世界経済大乱』『世界経済 チキンゲームの罠』『コロナクライシス』など。
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