「個人」がイノベーションセンターとなる2030年代に向けて(上)

執筆者:辻野晃一郎 2022年5月30日
 
日本企業が真の競争力を取り戻すためには、「個人」による創造的破壊が不可欠だ。その最大のカギはDX。激変する世界に挑戦する新たな成長マインドセットを、フォーサイト連載「2030年の経営者たちへ」を発展させて提案する。(後編はこちらのリンク先からお読みください)

*この記事は3月10日に行われた講演内容をまとめたものです。各データは同日時点の数値に基づきます。

西村博一(フォーサイト編集長):本日の講師は、アレックス株式会社代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)であり、2010年までグーグル日本法人代表取締役社長を務めた辻野晃一郎さんです。

「VUCA(Volatility=変動、Uncertainty=不確実、Complexity=複雑、Ambiguity=曖昧)」と呼ばれる時代に、ビジネスマンの働く環境や未来はどう変わって行くのか、こうしたテーマについてフォーサイトで連載『2030年の経営者たちへ』をご執筆いただく辻野さんですが、本日はその内容をさらに発展させたお話となるでしょう。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
辻野晃一郎(つじのこういちろう) 福岡県生まれ。アレックス株式会社代表/グーグル日本法人元代表。1984年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長兼CEOを務める。2012年4月~2017年3月早稲田大学商学学術院客員教授、2013年10月~2016年8月 内閣府高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)規制制度改革分科会メンバー、2016年6月~2018年9月 神奈川県ME-BYOサミット神奈川実行委員会アドバイザリーメンバー。2017年8月より株式会社ウェザーニューズ社外取締役。著書に、『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』(2010年 新潮社、2013年 新潮文庫)、『成功体験はいらない』(2014年 PHP ビジネス新書)、『リーダーになる勇気』(2016年 日本実業出版社)、『「出る杭」は伸ばせ!なぜ日本からグーグルは生まれないのか?』(2016年 文藝春秋社)、『日本再興のカギを握る「ソニーのDNA」』(2018年 講談社)。
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