乗員は後部に立ったままジョイスティックで操作する (C)Astrolab/Cover Images via Reuters Connect

[ロサンゼルス発(ロイター)]宇宙飛行ロボット工学のベテラン技術者が起業したロサンゼルスを本拠とするスタートアップが3月10日、次世代月面探査車の原寸実用試作機を公開した。速度こそNASA(米航空宇宙局)の旧型“月面車”並みだが、はるかに多くの機能を果たすべく設計されている。

 このヴェンチュリ・アストロラブ社がこのほど公開したのは、起伏の多いカリフォルニアの砂漠を乗り越えてゆくFLEX(Flexible Logistics and Exploration)車両試作機の雄姿。昨年12月、デス・ヴァレー国立公園付近で5日間に亘って行なわれた実地試験の際に撮影された写真と動画だ。

 四輪で自家用車サイズのFLEXは、NASAのアルテミス計画での使用を想定して設計された、とアストロラブの役員たちは語る。この計画は、早ければ2025年にも再び人類を月面に送り込み、長期的な月面コロニーを確立することで、火星に宇宙飛行士を派遣する足がかりにしようというものだ。

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