黒煙を上げる「モスクワ」とされる画像=ウクライナ高官のテレグラムより(C)時事

 

 4月13日深夜、ロシア黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」がウクライナ南部のオデッサ(オデーサ)沖でウクライナ軍のミサイル攻撃を受け被弾炎上、のちに沈没したことが報じられた。

 ウクライナ側はウクライナ海軍沿岸砲兵部隊が発射した「ネプトゥーン」対艦ミサイルによって「モスクワ」に深刻な損傷を与えたと発表し、米国防総省も「2発の対艦ミサイルが命中した結果沈没した」との見方を公表した。

 ロシア国防省も「モスクワ」の沈没を認め、公式発表では「火災によって弾薬の誘爆を起こし、乗員が離艦した後、曳航途中に荒天のため沈没した」としているが、ロシアメディアでも事実上ウクライナ軍による攻撃で沈没したものとして受け止められているようだ。ロシア海軍は既に3月24日にベルジャンスク(ベルジャンシク)港で大型揚陸艦「サラトフ」を喪失(大破着底)しており、ウクライナ侵攻を通じての主要艦艇の戦没は2隻目となる。

 沈没に至るまでの詳しい経緯や人的損害は現段階で不明だが、攻撃当時「モスクワ」が単独で行動していたことや、これまでの行動がパターン化しており追跡が容易であった[1]ことなどが報じられている。

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