4月26日、岸田首相(中央右)に尹錫悦次期大統領の親書を手渡す、政策協議代表団の鄭鎮碩団長(中央左)[内閣広報室提供](C)時事

 尹錫悦(ユン・ソギョル)次期政権の政策協議代表団は4月24日に日本に到着した。鄭鎮碩(チョン・ジンソク)団長は出発前に記者団に対し、

「尹錫悦政府の新たな韓日関係の最初のボタンを掛ける心情で訪日する。国民が熱望する新たな韓日関係の里程標、土台をつくることができるよう最善を尽くす。最悪の状態で放置されている韓日関係を改善し、正常化することが我々の国益に合致するという認識を尹錫悦当選人(次期大統領)は持っている。新たな政府の出発に合わせ、新たな出発のモメンタムをつくらなければならないという認識を両国が共にしているだろう」

 と抱負を述べた。

「現在の懸案解決の交渉に臨むのではない」

 だが、鄭鎮碩団長は日本に到着した成田空港で、

「(訪日は)尹錫悦当選人の新たな韓日関係に対するビジョン、意思、意中を(日本側に)伝達するためで、最近の韓日間のカレントイシュー(現在の懸案)について交渉や協商権を持って臨むのではない」

 と語り、従軍慰安婦問題や徴用工問題で具体的な解決策を交渉する考えはないことを明らかにした。

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