尹錫悦政権に「史上最速」の首脳会談を準備した米国の意志:バイデン訪韓前の「政策協議代表団」訪日を読む(下)

執筆者:平井久志 2022年5月6日
エリア: アジア 北米
4月26日、岸田首相(中央右)に尹錫悦次期大統領の親書を手渡す、政策協議代表団の鄭鎮碩団長(中央左)[内閣広報室提供](C)時事
訪日した政策協議代表団は、岸田首相をはじめ各方面との面談を精力的にこなした。だが「慰安婦」「徴用工」問題に進展の気配はなく、次期政権が唱える「一括妥結」は遠いままだ。 (前編はこちらのリンク先からお読みいただけます)

 尹錫悦(ユン・ソギョル)次期政権の政策協議代表団は4月24日に日本に到着した。鄭鎮碩(チョン・ジンソク)団長は出発前に記者団に対し、

「尹錫悦政府の新たな韓日関係の最初のボタンを掛ける心情で訪日する。国民が熱望する新たな韓日関係の里程標、土台をつくることができるよう最善を尽くす。最悪の状態で放置されている韓日関係を改善し、正常化することが我々の国益に合致するという認識を尹錫悦当選人(次期大統領)は持っている。新たな政府の出発に合わせ、新たな出発のモメンタムをつくらなければならないという認識を両国が共にしているだろう」

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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