「Apple Car」への第一歩か(C)REUTERS

[ロイター]米アップルは6月6日、iPhoneと車載機能を連携させるシステム「CarPlay(カープレイ)」の次世代版を公開した。

 現行版の「カープレイ」は米国の新車の98%で使用できるが、機能は制限されている。ユーザーはカーステレオやカーナビのエンターテインメントモニターにiPhoneを接続することで、音楽やポッドキャストを再生することができるものの、空調の設定を変更するといった自動車の操作はできない。次世代版ではドライバーの目の前にある速度計などのモニターとも連携する。これはアップル社と世界の自動車メーカーがテクノロジーとビジネスの面で関係を深めるという点で大きな飛躍である。

 電気自動車大手の米テスラは、ソフトウエアと完全に融合した大型の車載モニターの消費需要があることを証明した。自動車メーカーは、より多くの利益を生み出す方ために、ソフトウエア化が進んだ自動車で消費者との関係を強化しようと必死だ。

 6日に行われたアップルの開発者会議では、フォード、メルセデス・ベンツ、アウディ、ポルシェなど十数社の自動車ブランドのロゴ入りスライドが示された。アップルによれば、自動車メーカーはアップルらしい“見た目と感触”でより一層統一された新しいダッシュボードモニターの概念に「興奮している」という。

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