【Analysis】アップルの次のフロンティアは自動車のダッシュボードに

2022年6月15日
エリア: 北米
「Apple Car」への第一歩か(C)REUTERS
Apple社がiPhoneと車載機能を連携させるシステム「CarPlay(カー・プレイ)」の次世代版を発表した。従来の音楽再生やカーナビに加え、空調や速度のディスプレイもiPhoneと繋がるという。自動走行の「Apple Car」実現への大きな一歩だが、自動車メーカーの警戒感は高まっている。

[ロイター]米アップルは6月6日、iPhoneと車載機能を連携させるシステム「CarPlay(カープレイ)」の次世代版を公開した。

 現行版の「カープレイ」は米国の新車の98%で使用できるが、機能は制限されている。ユーザーはカーステレオやカーナビのエンターテインメントモニターにiPhoneを接続することで、音楽やポッドキャストを再生することができるものの、空調の設定を変更するといった自動車の操作はできない。次世代版ではドライバーの目の前にある速度計などのモニターとも連携する。これはアップル社と世界の自動車メーカーがテクノロジーとビジネスの面で関係を深めるという点で大きな飛躍である。

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