エブテ・イパレ村で木を切り倒す木こり(C)REUTERS/Nyancho NwaNri

 

 

[ナイジェリア、オンド州発(ロイター)]ナイジェリア南西部オンド州のエブテ・イパレ村にある森の奥深くで、エグボントルワ・マリギさん(61)は背の高いマホガニーを品定めすると、斧と鉈で手際よく切り倒した。バリバリという音を立てて木が倒れているその間にも、次の木を探して森を見渡している。彼の周りには切り株があちこちに点在する。かつては空高く伸びていたそれらの木々は違法伐採によって姿を消した。

「以前は1カ所につき15本以上は切り倒せたものだが、今じゃ2本も見つけられれば御の字だね」と、マリギさんは言う。

「ご先祖たちの時代は大きな木があった」とマリギさんは言う(C)REUTERS/Nyancho NwaNri
 

 2001年から21年にかけて、ナイジェリアでは樹木に覆われた土地が114万ヘクタールも失われた。森林を監視するWebサイト「グローバル・フォレスト・ウォッチ」によれば、ナイジェリアでは2000年以降、樹木に覆われた土地が11%減少し、5億8700万トンもの二酸化炭素が排出されたという。

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