イスラエルのベニー・ガンツ国防相が8月25日から27日に米国を訪問し、フロリダ州タンパの米中央軍司令部でマイケル・クリラ司令官と会談し、ワシントンDCでジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官等と会談する模様だ。

   イスラエルの国防相は頻繁に訪米するため、これだけでは取り立てて目立ったニュースではない。米・イランの間でJCPOA再建交渉の妥結が近いとされる中、「ネジを巻きに」行く、いつものパターンに見える。

   しかしガンツ国防相は27日夜に日本に向かうという。日本での日程の詳細は報じられていない。イスラエルの国防相の来日は珍しい。2012年のバラク副首相兼国防相の来日以来ではないだろうか。

   2019年の9月10日に日・イスラエルは「防衛省とイスラエル国防省との間の防衛装備・技術に関する秘密情報保護の覚書」に署名しており、局長級の定例会合を設けている。これらを受けて国防相の来日が実現したのだろうが、ここで日本側とイスラエル側は何を目指しているのだろうか。

   イスラエル側では、日本との関係強化が持つ戦略的な意義に関して、下記の論説が発表されている。

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