9月21〜25日に開催された「DX KOREA 2022」にはスロバキア、ルーマニア、パキスタンの各国防大臣も訪れた (C)EPA=時事

 K-2戦車980両、K-9自走榴弾砲648門、FA-50軽攻撃機48機。これらはすべて本年7月27日にポーランド政府と韓国の防衛産業企業との間で契約された完成装備品の数々である。総額25兆ウォン(2兆6000億円)にも及ぶビッグセールスであり、今回の成功によって韓国製装備品が名実ともに国際市場において確固たる地位を築き、今後の更なる発展を十分期待させる結果となった。

世界各国の防衛産業に衝撃

 ここで筆者は「爆買い」という言葉に敢えて意味を込めて使いたい。ここで言う「爆買い」とは、単にポーランドが一度の契約で過去最大かつ桁違いな数の注文を行ったことだけを意味している訳ではない。これまでの韓国製装備品海外輸出の歴史を紐解くと、購買国が一回のセールスで単一の装備品を購入するケースが主流であった。それ以外にも、単一の装備品を購入しつつ、付属の装備品も併せて購入することで一度の取引額が大きくなるケースはあった。今年2月に、韓国製装備品でベストセラーとなっているK-9自走榴弾砲をエジプトに輸出する契約では、K-9だけでなくK-10弾薬運搬装甲車と、エジプト向けに特別開発されたK-11砲兵指揮車も含めたK-9系列の装備品が契約に含まれたことで、今年の2月時点での過去最高の取引額2兆ウォン(約1900億円)となったのである。

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