UAEはOPECプラスでロシアと良好な関係を維持する必要もある[2018年6月1日、訪露してプーチン大統領と会談したUAEのムハンマド大統領](C)Reuters

[リヤド発(ロイター)]ロシアとウクライナ両国の代表が11月17日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを訪れ、両国が多数の戦争捕虜を解放して交換する代わりに、ウクライナのパイプラインを経由するロシアのアジア・アフリカ向けアンモニア輸出の再開を認めることについて協議したと、この会合について知る3人が明かした。アンモニアは肥料の原料として使われる。

 会談を仲介したのはUAEで、国連は今回の協議には関わっていなかったという。これに関して国連広報官はコメントを控えた。

   国連はウクライナの穀物輸出に関する交渉で中心的役割を担い、7月に再開の合意がなされた。11月17日にはその合意の120日間の延長が決まったが、UAEでの会合には、穀物輸出の合意に残る問題を解決し、ウクライナとロシアの輸出が阻害されている状況を改善して世界的な食糧不足を緩和することも含まれていた、と消息筋は語る。彼らは機微な問題を証言するために匿名を希望した。アンモニア輸出は7月の合意に含まれていなかった。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。