今週もお疲れ様でした。岸田文雄首相がアフリカ4カ国歴訪を終えました。G7とグローバルサウスの橋渡し外交は高く評価されるべきですが、「価値観の同盟」ではないグローバルサウスへのアプローチは一筋縄では行きません。ブラジル、インド、トルコなど、新たな非同盟国家の時代をめぐる議論が海外メディアでも拡がります。
フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事5本、皆様もよろしければご一緒に。
Turkey's Elections Won’t Be Free or Fair【Nate Schenkkan, Aykut Garipoglu/Foreign Policy/5月3日付】
「ここ数十年で最も重要なものとなる選挙が5月14日、トルコで行われる。過去20年間、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と彼の率いる公正発展党(AKP)は、チェック&バランスを排除し、反対意見を取り締まる権威主義の道を歩んできた。メディアを掌握し、政敵を投獄し、市民社会を抑圧してきた。今回同時に実施される大統領選と国会議員選により、これまでの路線が続くのか途切れるのかが決まる」
「エルドアンが独裁政治に舵を切ったとはいえ、トルコの政界は依然として競争的で多元的だ。投票日まで残り2週間を切り、経済危機と2月の大地震に揺れるトルコでは、いくつかの世論調査で野党がリードしている。トルコの選挙は自由で公正なものではないが、それでもエルドアンの政治的キャリアに終止符が打たれる可能性はある」
以上は、5月3日付で米「フォーリン・ポリシー(FP)」誌に掲載された「自由にも公正にもならないトルコの選挙」の冒頭で、この論考は米NGOフリーダム・ハウスのシニアディレクター、ネイト・シェンカンとプログラム・オフィサー、アイクト・ガリポグルによるもの。
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