グローバルサウスと「価値を共有」した中東主要国

執筆者:池内恵 2023年1月3日
エリア: 中東
GCCプラス3首脳会合に参加したバイデン米大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子[2022年7月16日、ジェッダ](C)AFP=時事
中東はロシア・ウクライナ戦争と米国の中東関与が低下する中で自立化と自己主張を強め、「グローバルサウス」筆頭格の地位を確立しつつある。日本がこの膨大で有力な地域・諸勢力の動向に疎くなれば、「西側」の先進国としての地位そのものを維持できなくなるだろう。

※この論稿は「中東通信」コーナーにも掲載されています。

   2022年も大晦日となった。フォーサイト編集部からは、各種の寄稿の打診や企画のお誘いをいただくが、学内シンクタンクROLESの組織運営や海外拠点形成にかかりきりで、反応できないことが多くて心苦しいところである。

   2021年はこの「中東通信」欄に、12月に一気に10本のまとめを寄稿した。これは1年の振り返りというよりは、その前の5年ほどに積み重なり顕在化していた中長期的な変化をまとめたものだった。今年も年末に、走り書きになってしまうが、この1年を回顧しておこう。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』(同)などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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