2023年の日本経済見通し:カギを握る経済安保

執筆者:矢嶋康次 2023年1月2日
タグ: 日本 岸田文雄
エリア: アジア
厳しいグローバルリセッションの2023年をどう乗り切るか(C)EPA=時事
 
コロナ禍からの経済回復で出遅れた日本は、2023年のグローバル・リセッションからいかに回復するのかが問われる。カギになるのは、ロシアのウクライナ侵略で加速する世界の分断が、「安心・信用」の保証された日本の商品・システムの需要を高めるのではないかということだ。経済安全保障の対応が岸田政権にも期待される。

 2023年の日本経済はグローバル・リセッションの中に突入する。分断、インフレなど世界を覆う問題が山積する中、出遅れた日本の成長力を取り戻すために、この苦しい状況の中で何ができるか、真価が問われる年となる。

日本にとって押さえておかなければならない2つの事実

 来年の日本経済を論じる前に、きちんと認識しておくべき事実が2つある。

 1つは、コロナ対応で日本は完全に世界に出遅れたということである。言葉で語るよりも図表1を見れば明らかだろう。

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カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
矢嶋康次 ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト。1968年生まれ。東京工業大学卒業後、日本生命保険入社。1995年にニッセイ基礎研究所入社へ。2012年よりチーフエコノミスト、2017年より研究理事、2021年より常務理事を兼務。主な著書に『 非伝統的金融政策の経済分析──資産価格からみた効果の検証』(共著・日本経済新聞出版社)、『記憶の居場所(ときのすみか):エコノミストがみた日常』(慶應義塾大学出版会)などがある。
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