
対抗する勢力を見失い、とはいえ一党優位を続ける自信もなく (C)時事
昨年7月の参議院選挙で勝利し、一昨年の衆議院総選挙での勝利とあわせて盤石の態勢を固めたかに見えた岸田文雄政権は、9月に入ってから急速に内閣支持率を低下させ、臨時国会中には各種世論調査でも30%前後にまで下がり、内閣不支持率は12月末には50%を超えた。2021年10月の発足直後の内閣支持率は60%を超えるものもあり、不支持率が20%前後だったのとは正反対である。臨時国会閉会後も特に支持率が上昇する気配もなく、国民からの信頼を得られないまま、政権は低空飛行を続けている。

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