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「高配当株式」や「配当株式」に関する書籍やマネー雑誌の特集をよく目にする。実際、「○○の株式を買えば配当利回りが7%」といった配当情報に興味を持つ投資家は多くいる。個人の資産運用において私が考える株式配当金のチカラをお伝えしたい。

   まず、資産運用は目的を持って行うものだが、多くの個人投資家にとって運用目的は2つに大別される。

①資産拡大

②定期収入

   ①は中長期的に資産を拡大したいということだ。これまで何度か書いてきたが、「短期的に増やしたい」というのは失敗する人が続出するのでおすすめしない。それは「投資」ではなく「投機」である。一方、長期的に増やすには世界の株式に分散投資することが王道だ。世界株式は長期的な期待リターンが高く、資産拡大が期待できる。

   ただ、価格変動が大きいため、時間分散(積立投資)が有効だ。資産拡大ニーズは現役世代に集中する。現役世代は毎月の給与等の一部を世界株式に積立で分散投資することで、しっかりとした成果を追求できる。

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