3月1日に行われた党中央委員会第8期第7回全員会議。中央に金正恩総書記(『わが民族同士』HPより)
 

 本格的な「田植え戦闘」に入るのを前に、農事において「党中央委員会の決定」を貫徹することが訴えられている。2月26日から3月1日、「農業生産を安定的で持続的な成長軌道に乗せる」ことを目的に朝鮮労働党中央委員会第8期第7回全員会議(総会)拡大会議が開催されていたが、そこでの決定を各部門、各人に徹底させようとしているのである。金正恩(キム・ジョンウン)政権は「人民経済発展の重要高地」として12の重点課題を掲げているが、その筆頭に来るのが「穀物」であり、その後に電力、石炭、圧延鋼材、非鉄金属、窒素肥料、セメントなどが続く。

 5月6日付に掲載された社説は、「道党委員会は党中央委員会第8期第7回全員会議の決定貫徹のための闘争を強力に牽引しよう」と題された。党中央委員会と市や郡といった下級の党委員会をつなぐ存在として道党委員会の役割が重視されている。わが国の都道府県に該当する行政区域として、北朝鮮には平安北道、平安南道、江原道、両江道など9つの「道」がある。

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