TOPIXや日経平均株価を上回るパフォーマンスを示す新指数が誕生すれば金融商品の選択肢も増える   (C)時事

 果たして、日本の株式市場の魅力を高め、世界の資金を呼び込む起爆剤になるだろうか。

 日本取引所グループ(JPX)が7月3日から算出を開始すると発表した東京証券取引所の新しい株価指数によって、である。

 新指数は「JPXプライム150指数」。東証のプライム市場に上場する企業の中から、資本効率の高い企業150社を選び、指数化する。具体的にはまず時価総額上位500社を対象とし、ROE(自己資本利益率)から資本コストを引いた「エクイティスプレッド」の上位75社と、これらを除いた企業の中からPBR(株価純資産倍率)が1倍を超す時価総額上位75社の、合計150社を選ぶ。

 東証プライム市場には5月10日現在、1834社が上場しているが、ほぼ半分の会社がPBR1倍を割り込んでいる。日本を代表する大企業で時価総額が大きくても、PBRが1倍を割っている企業は新指数から外れることになる。JPXは新指数について「価値創造に着目」した銘柄選定になるとしている。

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