6月5日、北朝鮮のエリート養成機関「万景台革命学院」で行われた「敬愛する父・金正恩元帥様に謹んで差し上げる全国少年団員たちの忠誠の手紙贈呈集会」(『労働新聞』HPより)
 

6月7日付の第1面は全面を使って長文の政論(政治論評)「革命の血筋は力強く引き継がれる」を掲載した。「血統」「血筋」を永続化させることについての論評は枚挙にいとまがないが、この政論は、北朝鮮版ピオネール(共産主義少年団)である朝鮮少年団が1946年6月6日の創設から77周年を迎えたことを機に掲載されたものである。金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、2012年の66周年行事に参加して以来、未来を担う人材育成の場として少年団を重視する姿勢を一貫させてきた。

 政論は、少年団を血管に喩え、「血が流れる限り生命は消えず、永遠に気迫と活力に溢れる」として「白頭の血統へと繋がる朝鮮革命」の永続的な発展を訴えている。また、「彼ら(子供たち)に立派な物質的条件を用意してやる事業はもちろん重要だ。しかし、それよりもっと重要なことは、後代を革命の赤い血を純潔無垢に受け継いだ頼もしい継承者として育てることだ」として、「革命の継承は思想と精神の継承だ」と主張する。

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