Weekly北朝鮮『労働新聞』 (16)

革命の「血筋」を引き継ぐ朝鮮少年団(2023年6月4日~6月10日)

執筆者:礒﨑敦仁 2023年6月12日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
6月5日、北朝鮮のエリート養成機関「万景台革命学院」で行われた「敬愛する父・金正恩元帥様に謹んで差し上げる全国少年団員たちの忠誠の手紙贈呈集会」(『労働新聞』HPより)
北朝鮮版ピオネール(共産主義少年団)である朝鮮少年団が創設77周年。金正恩総書記はこの3週間姿を現さず。軍事偵察衛星の打ち上げ失敗も一切報じられていない。『労働新聞』注目記事を毎週解読
 

 6月7日付の第1面は全面を使って長文の政論(政治論評)「革命の血筋は力強く引き継がれる」を掲載した。「血統」「血筋」を永続化させることについての論評は枚挙にいとまがないが、この政論は、北朝鮮版ピオネール(共産主義少年団)である朝鮮少年団が1946年6月6日の創設から77周年を迎えたことを機に掲載されたものである。金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、2012年の66周年行事に参加して以来、未来を担う人材育成の場として少年団を重視する姿勢を一貫させてきた。……

カテゴリ: 政治 社会
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、共著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)など。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top